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猫のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)がでました

  • 執筆者の写真: 院長
    院長
  • 6月6日
  • 読了時間: 2分

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)という病気をご存じでしょうか?マダニに吸血される際にマダニが保有しているSFTSウイルスが体内に入り発症します。人間が感染するとおよそ30%が死に至ります。ただし50歳未満での死亡報告はなく、50歳以上の方が要注意です。マダニに吸血される際にマダニが保有しているSFTSウイルスが体内に入り発症します。人間が感染するとおよそ30%が死に至ります。愛知県内でもマダニに刺されてSFTSを発症した70代の男性のケースが報告されています。


SFTSウイルスはマダニを介してほぼ全ての哺乳類に感染します。愛知県内だと鹿やイノシシがSFTSウイルスを保有している可能性があります。犬猫も例外ではなく、特に猫が感染した場合は致死率60%程度とかなり厳しい状況に陥るようです。


実はそれ以上の問題があります。SFTSは犬猫の唾液、排泄物、血液などに触れた場合動物から人に感染するリスクがあります。過去には弱っている野良猫を保護しようとした高齢女性がこの猫に噛まれて、SFTSを発症して亡くなっています。マダニに吸血された自身の飼い犬の唾液から感染した高齢男性が亡くなったケースも報告されています。また、SFTSに感染した動物を治療した獣医療関係者がSFTSを発症し、重篤な病状に陥った例も報告されています。


大事なのは、1.猫は必ず室内で飼育する、2.ワンちゃんは必ずマダニの予防薬を投与する、3.病気で弱っている野外猫に触れない、4.野外猫で攻撃性のある個体には関与しない、等です。


先日、当院で愛知県で2症例目となるSFTS感染猫の診断をしました。豊田市で保護された猫でした。1例目は去年、知多半島で報告されています。知多と豊田といった距離の離れた場所で報告されたということは愛知県内はすでにSFTSウイルスが常在していると考えられます。山遊びに行く時は必ず長袖、長ズボンでマダニ吸血からご自身をお守りください。ワンちゃんには必ずマダニの予防薬を使用してあげてください。


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